ヴェロシティによる蓄熱式医療レーザー脱毛では、ダイオードレーザー(波長800nm)を低出力で重ねて照射します。毛に含まれるメラニン色素にレーザー光を吸収させ、その熱エネルギーを蓄えて、毛包全体およびバルジ領域の毛包幹細胞に熱ダメージを拡散させることで長期減毛(脱毛)効果が得られます。密着性を良くするジェルを薄く塗り、冷たいガラスで皮膚表面を冷やしながらレーザーを照射していきます。従来の脱毛レーザーは強いレーザーを照射して急速に熱を加えていましたが、蓄えて熱を拡散させる方法(蓄熱式)なので、皮膚ダメージや痛みは少ない上に、産毛や硬毛化した毛にも効果が期待できます。毛には毛周期(毛が生えかわるサイクル)があり、レーザー脱毛の効果があるのは毛周期の成長期にある毛のみです。そのため、複数回の治療が必要です。4-8週間隔で、5-10回の治療が目安ですが、年齢や部位によって治療間隔や治療回数は異なります。
光過敏症(波長800nmの光に過敏)、皮膚表面のウイルスあるいは細菌感染症、開放創、刺青・アートメークの部位、治療部位の癌、1ヶ月以内の強い日焼けなどがある方は治療を受けることができません。また、基礎疾患や使用中の薬剤によっては医師の判断によって治療が受けられない場合があります。
副作用:疼痛、発赤、浮腫・腫脹、熱傷、痂皮形成、水疱、一過性の炎症性色素沈着、色素脱失、軽度の瘢痕形成の報告があります。