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治療法のご紹介

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ピコセカンドレーザー治療

Fotona社製のStarWalker PQXというNd:YAG/KTP ピコセカンドレーザーを用います。医療承認機器で、太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着症に保険適応を有しています。

『ピコセカンドレーザー』は、パルス幅が「ピコ秒」単位のレーザーです。パルス幅とは、レーザーを一発発振した時の「照射時間」を表しています。従来、母斑(あざ)やしみの治療に使用されてきたQスイッチレーザーのパルス幅が「ナノ秒(10億分の1秒)」に対して、『ピコセカンドレーザー』はその1000倍の速さ「ピコ秒(1兆分の1秒)」の画期的なレーザーです。レーザーは、照射時間(パルス幅)によって熱の広がり方やターゲットとなるメラニン色素を破壊するメカニズムが異なります。照射時間が長いと‟光熱作用(光が熱に変わる作用) “が強く、照射時間が短いと‟光機械的作用”が主となります。従来使用されてきた『Qスイッチレーザー』(ルビーレーザー/アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー)は、ナノ秒発振なので光熱作用と光機械的作用の両方でメラニン色素を破壊していました。そのため熱による痛みや、強く照射するとそれに伴う熱傷や炎症後色素沈着のリスクがありました。一方『ピコセカンドレーザー』は、ピコ秒発振なので光機械的作用が主となり、衝撃波(光音響効果)が生まれ一瞬にしてメラニン顆粒を細かく砕くことができます。つまり、周囲への熱ダメージを最小限にした治療が可能となりました。

照射方法は病変により、スポット照射とトーニング照射を使い分けます。いずれも従来のレーザー治療に比べ、皮膚への負担が少なく効果が期待できます。

基礎疾患やその治療内容など、皮膚状態によってはこの治療を受けられない場合もあります。

<スポット照射>
扁平母斑、老人性色素斑、脂漏性角化症初期病変、雀卵斑、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症などの良性色素性病変の治療には、波長532nmあるいは1064nmのNd:YAG/KTPレーザーを病変部にスポット照射します。表面麻酔が必要です。照射時には多少の痛み、数分後に点状出血を伴うこともあります。数日でかさぶたになり、1週間程度で自然に剥がれます。治療後、赤み、発疹、瘢痕、点状出血、PIH(炎症後色素沈着)が起こる可能性があります。PIHの予防のため、患部をこすったり、かさぶたを剥がすなど刺激しないよう注意してください。

<トーニング照射>
肝斑や表在性色素性疾患の治療には、トーニング照射を行います。波長1064nmのNd:YAGレーザーを、顔全体に低出力で照射していく方法です。1回の治療で全ての症状を改善するのではなく、複数回の治療を継続しておこなうことにより、少しずつ穏やかに改善していくことを目的としています。表面麻酔は不要で、ダウンタイムもない治療です。照射時には多少の痛みを伴うこともあります。治療後、赤み、発疹、PIH(炎症後色素沈着)が起こる可能性があります。PIHの予防のため、患部をこすったりしないよう注意してください。肝斑の場合は、トラネキサム酸などの内服・美白剤外用治療との併用が必要です。

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