紫外線、喫煙、排気ガス、電磁波、環境ホルモン、ストレス、栄養不足などにより活性酸素が体内に増加すると身体は酸化され、体調不良や老化、さらにはがんなどの疾病も引き起こすといわれています。ビタミンCは活性酸素に対する抗酸化作用が非常に強いのですが、水溶性なので経口で多く摂取しても尿から排出され、血中濃度は一定以上に上がりません。しかし、ビタミンCを静脈から直接体内に高濃度で点滴することにより、経口摂取の数十倍の量を血管内に行き渡らせることができます。そのため、抗酸化作用、メラニン生成の抑制、コラーゲンの生成促進作用に加え、疲労回復や免疫力アップなどのさまざまな効果が期待できます。
ビタミンC12.5-25gを点滴します。点滴時間は30-60分で、週2回〜月1回の頻度で続けることをおすすめします。
* 赤血球にあるG6PDという酵素が欠損している方は、高濃度ビタミンC点滴により溶血(赤血球が壊れる)発作を起こします。そのため治療前に血液検査を行います。その他、基礎疾患やその治療内容によってはこの点滴を受けられない場合もあります。医師が状態を判断してからの施行となります。
*高濃度ビタミンC点滴の合併症として血管痛・低血糖・吐き気・嘔吐・腫瘍壊死・出血・発熱・点滴部位の内出血・打撲など既往部位の内出血・G6PD欠損症による溶血発作などがあります。
*点滴の際に注射針を静脈に刺入するので、その際に稀ですが、失神、吐き気、静脈炎、内出血斑、神経損傷を起こす可能性があります。